ソープランド新規出店は困難?
コンビニもしくは歯科医院の数ほどあるのがデリヘル。デリヘルこそ風俗業界でもっともメジャーな業種といえますが、さて、ソープランドはどうでしょう。
正確な数は不明ですが、店舗型性風俗店であるソープランドの数は全国で1200程度といわれています。大幅な数の減少はありませんが、派遣型風俗店のような勢いのある増加傾向は一切見られません。
ソープランドにもデリヘルなどの派遣型風俗店と同じくお店の格安、大衆、高級店とランクに分けられ、中には老舗と呼ばれる店舗も多く存在しています。
本番もできてマットプレイも楽しめる、男にとってはまさに大人の玩具箱、ロマンでありますが、風営法が規制されたため、いまも今後もソープランドが大幅にその数を増やすことは考えられません。
ペーパー、そして女の子さえ揃えてしまえば難なく開業できてしまうデリヘルとはまさに正反対。次項では新規出店の可否に加え、なぜにそこまでソープランドの開業難度が高いのかを解説していきたいと思います。
新規店舗はほぼゼロ!その理由は?
結論からいってしまうと、ソープランドを新規出店として開業することはほぼほぼ無理です。ゼロパーセントというわけではありませんが、新規でお店を開業した例は非常に限局的。
デリヘルがOKでソープランドがダメ、似て非なる風俗業種ではありますが、一番の違いは派遣なのか、それとも店舗なのかの違い。基本的に派遣型の規制は緩く、店舗型に関しては超厳格ということですね。
なにがダメなのかといいますと、学校や図書館などの教育施設近辺には出店ができないため。
もちろん全国的に見れば、地理的条件上は営業が可能なエリアもあるかもしれませんが、そこにゼロからソープランドを開業する上で必要な土地があるとは限りません。ただ、可能性は低いですが、条件が揃えば開業ができる場合もあります。
このような厳しい規制があるため、ソープランドをゼロから出店するのは非常に困難なのですね。
ファッションヘルスや、――性風俗店としての登録ではありませんが――ピンサロなどの店舗数が年々減ってきているのと同様に、ソープランドに関しても新しい風が業界に吹き込むことはほぼ絶望的。今ある現存店でお気に入りソープランドを発掘してとことん楽しんでいく、これがベストなんでしょうね。
営業権を買っても、ソープランド経営はハード
しかしながら、ソープランドにはそこでしか感じられない男の夢が詰まっています。そして、他の風俗産業で鍛錬を積んでから、ソープランドの経営参画を目指す輩がいるのも事実。
新規出店とは若干異なりますが、すでに開業しているお店の経営権を借りるか、もしくは買収することでソープランドを経営することは実質可能になります。また、すでに廃業しているソープランドの建物一棟すべてを購入して、開業するという方法もあります。
経営者が高齢になってきた、または営業実績が悪く赤字続き……。このようなお店は意外と狙い目で、営業権を買い取って、新しく改装してお店を開業することは可能です。もちろんお店の屋号を変更したり、お店のコンセプト、女の子をガラリと変えることもOK。
ただし思った以上に経営権が売買されることは少なく、通常は風俗業界でのパイプをフルに活用して、ようやくソープランドのオーナーさんと交渉のテーブルに立てるという場合が多いようです。
建物も営業権も数億規模の取引になること、そして古い設備の建物がほとんどで修繕費も高額。また、他の風俗業種とは異なり警察から摘発を受けやすいため、同業者との密な関わり合いとともに、摘発回避のノウハウが必要になるなど、まさに茨の道が待っています。
読者の中にソープランド経営を目論むヤリ手様は少ないと思いますが、危ない橋を渡るよりは運転資金も少なく済み、なおかつ営業許可も下りやすいデリヘルに焦点を当てた方がベターといえるでしょう。